野鴨の「ケン太君」がウィズのイメージキャラクターとして登場してから、早20年以上の月日がたちました。「ケン太君」といえばウィズ!?ですが、その誕生には隠された秘話が... |
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野鴨は、創設時のIBMのシンボルとして使われていました。あるアメリカの地方新聞に掲載されていた実話です。 |
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デンマークのとある湖に、季節になると野鴨がやってきて暮らしていました。その湖には老人が住んでいて、毎日餌を与えることを日課にしていました。鳥たちはその老人のおかげで何の苦労もなく餌を口にすることができました。 |
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野鴨たちは渡り鳥なので、その習性で餌を求めて湖から他の湖へ旅立つのが常ですが、毎日老人が運んでくれる餌に慣れてきた野鴨たちは考えたのです。「なぜ、俺達は苦しくてつらい旅に飛び立たなければいけないのか?」「この湖にいれば優雅に泳いでいるだけで餌を口に出来るではないか。」野鴨たちは、その年旅立つのをやめその湖に留まることにしました。 |
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翌年も、翌年も、老人は毎日餌を運んでくれ平穏なのんびりとした日々が続きました。ある年のことです、平和なのんびりとした日々に異変がおきました。餌を運んでくれるはずの老人の姿が急に見えなくなりました。 |
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その年不幸が起きたのです。老人はその高齢の為に病の床につきそのまま他界したのです。 |
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不幸は重なるものです、その年は気象に異変が起き高温日が続きました。湖の周りの氷山は徐々に溶け出し雪崩の気配がしてきました。動物の本能でその事態を察知した野鴨達は湖から逃げ出そうと一斉に羽ばたき出しました。が、一羽として空に舞い上がった鴨はいませんでした。鴨たちの持っていた力強くそしてたくましい野生の翼は、飼いならされ飛ぶことを忘れているうちに、すっかり退化してしまったのです。
翌朝、雪に埋もれたその湖からは、哀れな必要以上に太った鴨たちの死骸がいくつもいくつも浮かんでいたそうです。 |
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ワトソンという燃える目をした青年が、ある朝、何気なくその新聞記事を目にしました。青年はその新聞記事を読み終えた後、しばらく感動に震えていたそうです。そして、「これこそ、人生の哲学だ!!」と叫んだそうです。その青年が数人の仲間とイナカの片隅で会社を作りました。 |
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その仲間たちは「ワイルド・ダック!!」野鴨を合言葉に「考える前に飛べ」をスローガンに現状に甘えることなく活動し続けました。そのワトソンこそが初代のIBMの創始者でした。そして、その仲間たちが今のIBM帝国を築いたのです。 |
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その話を、高橋俊市と言う細い目をした青年が人から聞きました。青年はその話を聞き終えて考えました。 |
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「その話パクっちゃおう」そして、勝手に「ケン太君」と言うキャラクターを作ってウィズ帝国を築くべく動き出しました。その青年こそ皆さんご存じ、ウィズの創始者橋俊市でした。 |